美容皮膚科治療法別 |
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オーロラ治療(SRA・STリファーム) |
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■シミ・くすみからタルミ・きめ改善までトータルに改善
オーロラ治療は照射部全体のシミ・タルミ・きめ改善など、肌のトータルなアンチエイジングに効果がある治療法です。 SRA波長はシミに、ST波長はタルミ・きめ改善に高い効果を発揮します。 |
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■2つのエネルギーを同時照射
皮膚表面から浅層にかけて効果的な「光」。皮膚中層から深層にかけて効果的な「ラジオ波」。この同時照射がオーロラの高いアンチエイジング効果を支えています。その他の光治療機との決定的な違いです。 |
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■SRA波長はシミに高い効果
SRA波長は従来のオーロラSRの10倍もメラニンに反応するため、シミへの治療効果が格段に上がっています。 |
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皮膚表面から見えない隠れジミもSRAのパワーなら浮き上がって取れていきます。照射を重ねると皮膚の透明感が上がっていきます。
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■ST波長はタルミ・きめ改善に効果的
ST波長は皮膚深部まで到達するRFエネルギーが皮膚内部のハリをささえるコラーゲンや弾性線維の増生を促し、タルミ・きめ改善に効果を発揮します。 |
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すぐに実感できる張りも魅力ですが、ST波長の真価は長期的に皮膚内部の張りをささえる成分を増やしてくれる所です。フェイスリフトや注射治療が苦手だけどタルミ対策をしたい方に向いています。
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■SRA・ST波長の組み合わせ照射や、他の治療法との組み合わせで効果アップ
オーロラ治療のメリットはSRAとST波長の組み合わせ照射や、他のレーザー治療との組み合わせ照射が自由自在な所です。患者さんの症状に合わせて組み合わせ照射を行い、より高い効果を引き出します。
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Qスイッチレーザー(しみ・あざ・タトゥー(いれずみ)除去) |
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一口に「シミ・くすみ」と言っても様々なパターンがあり、それぞれ治療法が異なります。時に 「悪性のシミ・イボ・ホクロ」があり、当院でも年に数例は大学病院などの基幹病院に紹介しています。治療前に専門医で ダーモスコピーなどによる診断を受けることはとても大切です。
■治療後、カサブタが取れるまで
治療後、カサブタが取れるまでの間は下の左の写真の様にガーゼを貼るか、下の右の写真の様に 医療機関専用のコンシーラーを塗布してカサブタが取れるのを待ちます。コンシーラーは治療翌日から使えるので、週末を利用して治療が可能です。
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ガーゼ保護の場合 |
医療機関専用のコンシーラー使用 |
■治療の前に「悪性のシミ」を除外診断
 ダーモスコピーでの
拡大像
シミだと思っていてもまれに 悪性のシミが隠れていることがあり、治療の前に診断が絶対に必要です。 保険診療でも使用されるダーモスコピーという特殊な拡大鏡で診察し( 診断費用はレーザー照射費用に含まれています)、悪性が疑われる場合は検査・手術や関連病院への紹介を行います。美容診療以外の病変を数多く治療する 皮膚科専門医ならではのメリットです。
まれに悪性のシミが隠れていることもあり、ダーモスコピー検査は必須です。はっきりした単発のシミで、術後のカサブタが我慢できる方にはベストの治療法です。
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■タトゥー・アートメイク除去にも最良のレーザー
タトゥー・アートメイクは深い所まで色素が入っています。当院で使用しているYAGレーザーは深部までレーザーが到達するため、タトゥー・アートメイクの除去には最良のレーザーと言われています。タトゥー・アートメイク除去でも、術後の家でのケア用に詳しい写真つきのプリントをお渡ししています。
ケミカルピーリング |
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■にきび肌・脂性肌の改善 |
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ケミカルピーリングは不要な角層をピーリング液で取り去ります。毛穴の汚れやつまりを改善し、皮脂をコントロールし、にきび予防に有効です。また、不要な角層が無くなることで塗る美容成分が皮膚に浸透しやすくなり、くすみもとれます。 |
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治療前 |
治療後 |
■アンチエイジングとしてのピーリング |
皮膚老化の一因に「痛くも痒くもない顕微鏡レベルの炎症」があります。適切な角質ケアと皮脂のコントロールは顕微鏡レベルの炎症を予防・抑制します。すぐに眼に見える効果だけでなく、長期的にも継続的なケミカルピーリングは非常に有用です。 |
■当院でのケミカルピーリング |
洗顔後、ピーリング液を塗布し、反応後に洗い流します。その後美容保湿ゲルでパックします。 |
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初回はカウンセリング(電話でご予約下さい)を行います。皮膚のコンディションによっては医師の診察を要することがありますので必ず保険証をお持ち下さい。 |
クスミの原因である不要な角質中のメラニンがケミカルピーリングで取れるのでクスミが減ります。長期的には、角質を良い状態に保つ=皮膚全体も良い状態が続く=アンチエイジング効果につながります。
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CO2レーザー(ほくろ・いぼ除去) |
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一口に「ほくろ・イボ」と言っても様々なパターンがあり、それぞれ治療法が異なります。時に 「悪性のシミ・イボ・ホクロ」があり、当院でも年に数例は大学病院などの基幹病院に紹介しています。治療前に専門医で ダーモスコピーなどによる診断を受けることはとても大切です。
■飛び出たしみ・いぼ・ほくろ治療に |
CO2レーザーは「飛び出た病変」を取るには最も適したレーザーです。CO2レーザー単独ではなく、Qスイッチレーザーやその他の治療法と組み合わせてより高い治療効果を引き出します。 |
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特に紫外線を浴びやすい顔〜首に多くできます。小さいのが多発している人や大きいものがある人まで様々です。ホクロと同様、悪性のイボの鑑別にダーモスコピーは必須です。 |
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ホクロやイボは特に皮膚癌に注意が必要で、年に何人かは皮膚癌が見つかります。少しでもおかしなホクロ・イボは必ず皮膚の検査を行います。ダーモスコピー検査で良性のホクロだけレーザー治療を行います。
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ビタミンC誘導体ローション |
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■ビタミンC誘導体とは
ビタミンCは抗酸化作用・コラーゲン合成促進・メラニン合成抑制など美容に有効な成分として有名ですが 、たくさん食べても皮膚にわたる量には限界があります。そこで「皮膚の中に入ってからビタミンCに変わる」ビタミンC誘導体を皮膚に直接塗るのが有用と考えられています。 |
■ビタミンC誘導体には幾つも種類がある
色々な化粧品などに配合されて注目されているビタミンC誘導体ですが、実は幾つかの種類があり、効果が異なります。代表的なビタミンC誘導体は以下の3つのようです。
・アスコルビン酸 2-グルコシド
最も多く使われているもの。安定性が比較的良く、保存がきくので市販の化粧品などに含まれている。細胞内へのビタミンCの移行、コラーゲン生成などの効果は後に述べるAPPSとの比較で、同一濃度では1/3〜1/4とされている。
・L-アスコルビン酸2-リン酸三ナトリウム(またはマグネシウム)
当院採用のビタミンC誘導体。比較的安定性が悪く、長期保存に向かないので市販製剤への配合が難しいが、溶解性に優れ、高濃度での使用が可能。次に述べるAPPSとの比較で、同一濃度では細胞内へのビタミンC誘導体への移行は2/3程度、コラーゲン合成促進効果は80%程度とされている。(マグネシウム化合物は溶解性・安定性が異なる)
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
一般に新規ビタミンC誘導体APPSとして使用されているビタミンC誘導体。細胞内への浸透やコラーゲン生成などで最も優れており、安定性も高い。ただし溶解性が低いため加工が難しく、大体1%程度の濃度で使用されることが多い。 |
■当院でL-アスコルビン酸2-リン酸三ナトリウムを使用している理由
同濃度で比較すると、APPSが最も優れていますが、濃度が上げにくいというデメリットがあります。L-アスコルビン酸2-リン酸三ナトリ
ウムは高濃度では最も優れているが、長期の保存に向きません。その為、当院では7%の高濃度で調剤してすぐに患者さんにお渡しする方法をとっています。常温で2ヵ月間なら98%の有効濃度が保たれることが確認されており、上記の理由から最も効果的な方法と当院では考えています。 |
■ビタミンCには様々な効果があり、濃度だけで単純比較は難しい
ただし、ビタミンCが皮膚内で果たす役割は複雑で、厳密には幾つかの試験結果や吸収の良さだけで単純にどれかが優れていると言うことはできません。例えば細胞の持つコラーゲン合成能力には限界があり、一定濃度以上のビタミンCが供給されても合成のスピードは変わらなくなります。栄養ドリンクを飲めば飲むほど早く走れる訳ではないのと同じです。ただし、成分の一部にビタミンC誘導体と書いてあるものが全て同じではなく、成分や濃度によって大きく異なるということは知っておきましょう。 |
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プラセンタ注射 |
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■プラセンタとは
- 日本人の胎盤から抽出された物質で、様々な栄養素・アミノ酸・ビタミン・免疫賦活物質などが含まれています。肝臓疾患治療薬として50年程前から使われている薬剤で、体全体の状態を改善する効果があると考えられています。
- 「アレルギーの改善・肝臓の働きを助ける・更年期障害の改善・関節痛の改善・体や肌のアンチエイジング」などに「効果が見られるようだ」という報告が増えていますが、効果に個人差もあり、何故効果があるかはわかっていません。
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■痛いのになぜ注射が良いの?
プラセンタは有効成分が体内に取り込まれにくいので、皮膚に塗ったり、内服したりに比べると、筋肉などに直接注射する方が確実に体内に取り込まれます。点滴では数時間で体から出て行ってしまうので、大量投与が望ましいでしょう。 |
■どの位の量・頻度が効果的?
頻度や量が多いほど効果は強く出ます。当院では1週間に1〜3回程度、1回2アンプル注射される方が多いようです。 |
■注意点
ヒトプラセンタは人間の胎盤から抽出されています。厚生労働省の認可を受けており、医薬品として50年程前から医療機関で使われている薬ですが、感染症の報告は一例もありません。しかし、未知の病原体などによる感染の可能性はゼロではなく、厚生労働省より「プラセンタ使用者の献血は暫定的に中止する」との通達が出ています(身内への輸血などは構わない)。プラセンタ治療(イオン導入も含む)を受ける際にはその点をご考慮下さるようお願いいたします。 |
プラセンタの飲み薬 |
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■ブタプラセンタとは
- ヒトプラセンタの代わりに、日本国内で飼育されたブタの胎盤から抽出したブタプラセンタを使用しています。
- 医療用プラセンタ製造メーカーが製造している国内で最も信頼できる製品の一つです。
- 防腐剤や増量剤などの添加物などを一切含まない純粋なプラセンタエキスです。
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■注射との違い
継続してプラセンタ注射をするのが最も効果的ですが、注射が苦手な方・定期的な来院が難しい方・注射をしているけど、プラスアルファでプラセンタ治療をしたい方にオススメです(注射との併用もできます)。内服は吸収効率が劣るため、一週間でプラセンタ注射63本分と同じ量を内服して、効果の差を縮めています(1日3カプセルの場合)。 |
ハイドロキノンクリーム |
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■ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは現在使われている美白剤では最も効果が認められているものです。安定性・刺激性の問題で化粧品などには低濃度にしか配合できないため、当院では高濃度クリームを院内で調剤しています。高濃度製品の濫用では副作用が出ることがあり、市販品への高濃度配合を禁止した国もあります。専門医の管理下での使用をお勧めします。 |
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■レチノイン酸との併用が効果的
ハイドロキノン単剤よりはレチノイン酸との併用がはるかに効果的です。
■塗り薬のシミ治療の限界について レチノイン酸とハイドロキノンの組み合わせ治療は現在の所、最も効果の高いシミの塗り薬治療と考えられています。それでもシミを完全に消すのは難しく、長期間(少なくとも一年以上)かけて「完全に消えなくてもかなり薄くなれば良し」ぐらいと考えて下さい。Qスイッチレーザーならほぼ完全にシミを消せます。 |
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ボツリヌストキシン(ボトックス) |
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ボツリヌストキシンには一定期間注射部分の筋肉の動きを止める作用があります。元々顔面けいれん治療等に使われていましたが、最近では美容治療(シワ治療・顔やせ)、ワキや手足の多汗症治療にもよく使われます。 |
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■ボツリヌストキシンのシワ治療
顔のシワは表情筋でできます。自然な表情を邪魔しない程度に表情筋を止めると、表情を作った時のシワが改善されるだけでなく、表情がない時(静止時)にも皮フにハリが出ます。 |
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■どんな経過になるの?
注射後数日で効果が現れ始め、約2〜3週間で最も効いている状態になります。個人差はありますが、約3ヶ月程度から筋肉の働きが戻り始め4〜6ヶ月程度で効果が切れる場合が多いようです。注射後数日間注射したあたりの筋肉が重い感じになる方が多いようです。 |
■副作用・危険性は?
- 注射後数日間、針を刺した部分に内出血や圧痛があることがあります。
- ごく微量ヒト血清アルブミンを使用しているので、ウイルス肝炎など現在知られている病気に対しては安全とされていますが、未知の感染症に感染するリスクがゼロとは言えません。
- まれに筋肉のマヒがひどく起こりすぎるとまぶたや眉毛が上がりにくくなったりします。ボツリヌストキシンの効果が切れる数ヶ月で元に戻ります。
- 短期間に大量に、または反復して注射を行うとボツリヌストキシンに対する抗体ができて効果が出なくなる事があります。最低でも3ヶ月以上は注射の間隔をあけましょう。当院では注射の効果が不足する場合に限り、3週間以内に一度だけ追加注射(無料)で行っています。
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■ボトックス治療を受けられない場合
・全身性の神経筋接合部の障害を持つ場合
・妊婦または妊娠している可能性のある方及び授乳中の方
・ボツリヌス毒素に過敏性を持つ方 |
レチノイン酸 |
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■レチノイン酸とは
レチノイン酸はビタミンA誘導体で、生理活性はビタミンAの約100〜300倍と考えられます。ビタミンAはレバーや緑黄色野菜などに多く含まれますが、サプリメントなどでとりすぎると有害です。そこで皮膚だけに集中してビタミンAの美肌効果を与えられるレチノイン酸が注目されています。 |
■レチノイン酸は何に効果的?
肌の生まれ変わりを促し、皮膚の奥のメラニン色素を早く排出します。ハイドロキノンとの併用で塗り薬のシミ治療に使います。数ヶ月で皮膚表面のキメや毛穴が改善し、吹き出物が出にくくなります。長期使用で小じわや皮膚の張りにもある程度の効果が期待できます。しかし、使用している間赤みやカサカサが出やすく、妊娠半年前から使用できないといった制限があります。 |
レーザートーニング
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■レーザートーニングとは? レーザートーニングは、今までレーザー治療が難しかった肝斑(ぼんやりしたシミ)や、広範囲のパラパラジミに効果が高い治療法です。最も優れている点はカサブタを作らずにシミを薄くしてくれる点です。
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フォトフェイシャルやオーロラなど、光治療が苦手な肝斑などのぼんやりジミにも効果が高いのがポイント。カサブタも全くできないので、周囲の目も気になりません。
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■レーザートーニングのポイント
① |
広範囲のシミがターゲット |
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例えば頬の上半分とか、広範囲に広がるシミに向いています。ハッキリしたシミが幾つかあるような場合はQスイッチレーザーなどが向いています。 |
② |
複数回の治療が前提 |
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レーザートーニングは「少しずつカサブタを作らずにシミを薄くしていく」治療法です。回数を重ねるほど効果が高くなります。4回目位から効果を実感する方が多いようです。 |
③ |
肝斑やソバカスは少しずつ再発する |
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特に肝斑やソバカスはシミを作る細胞を破壊する訳ではないので、少しずつ再発します(肝斑・ソバカスは完全に再発なく消す方法は無い)。今まで薄くできなかったシミが薄くできること、薄くなった後に予防をしっかりすれば長期間シミが薄い状態が続くことが、レーザートーニングのメリットです。内服薬・外用剤との併用がお勧めです。 |
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eco2(エコ2=炭酸ガスフラクショナルレーザー) |
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■フラクショナルレーザーとは?
極細のレーザー光線を皮膚に照射し、皮膚の機能を壊さないように「上手にダメージ」を与えて新しい線維芽細胞を増やすレーザーです。他のレーザーや光治療より皮膚に与える変化が大きいので、「皮膚のキメ・毛穴」「ニキビ痕や傷跡」「皮膚の若返り」などに最も効果が高いレーザーの一つとされています。 |
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■炭酸ガスフラクショナルレーザー=効果が非常に強い
レーザー光線の種類によってフラクショナルレーザーはたくさんの種類があり、その中でも以下のような理由から、炭酸ガスフラクショナルレーザーはその他のレーザーの2〜3回分の効果が一度で得られると言われています。 |
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皮膚に直接穴を開けるのは炭酸ガスフラクショナルレーザーだけ
炭酸ガスフラクショナルレーザー以外のフラクショナルレーザーは「エネルギーで皮膚を変性させることで線維芽細胞の増殖を促す」仕組みです。それに対し、炭酸ガスフラクショナルレーザーは「皮膚に直接穴を開けて強制的に線維芽細胞を増殖させる」ので、より直接的な効果があります。 |
- ニキビ痕や傷跡の改善など「今まで難しかったトラブルへの対処」に効果
家の改築などと同様、大きく変えるには今あるものを壊さないと変わりません。ニキビ痕や傷跡などは大きな皮膚の変化のため、治すにも大きな変化を起こすことが必要で治療が難しかったのですが、炭酸ガスフラクショナルレーザーは大きな変化を皮膚におこせるので、こういった難しい状態の治療にも利用されています。 |
■ニキビ痕や傷跡の炭酸ガスフラクショナルレーザーの仕組み
ニキビ痕や傷跡の治療の仕組みを模式図で表すと下のようになります。皮膚の正常な構造を保ちながら新しい皮膚に作り変えるには複数回の治療が必要なことがわかります。 |
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■アンチエイジング治療のフラクショナルレーザーの仕組み
アンチエイジング治療の仕組みを模式図で表すと下のようになります。皮膚の正常な構造を保ちながら新しい皮膚に作り変えるには複数回の治療が必要で、治療回数が増えるほどアンチエイジング効果が強くなることがわかります。 |
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■照射パワーの調整で効果とダウンタイムを調整
照射パワーが大きいと一度あたりの効果が大きくなりますが、ダウンタイム(術後の赤みや傷が残る時間)も長くなります。照射パワーが小さいと一度あたりの効果は小さくなりますがダウンタイムは短くなります。患者さんの都合に合わせて治療の強さを幅広く調整できるのが炭酸ガスフラクショナルレーザーのメリットです。 |
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■術後1ヵ月程度から改善傾向が見られる。治療間隔は2〜6ヵ月はあける
炭酸ガスフラクショナルレーザーは「一度皮膚を壊して新しい線維芽細胞を作る」治療法なので、術後1ヵ月程度は治療効果が分かりません。約1ヵ月後から線維芽細胞の新生が続くと考えられる6ヵ月目あたりまで改善が続きます。ただし、元々複数回に分けて皮膚の構造を守りながら行う治療法なので、1回目から大きな変化は得られにくい治療です。2回目以降の治療間隔は2ケ月程度はあけた方がよいでしょう。 |
■せっかく増えた線維芽細胞に、より効果的に働いてもらいたい
皮膚のアンチエイジングや状態の改善に線維芽細胞が大きく関わるとお話しましたが、せっかく増えた線維芽細胞により働いてもらうためにその他の塗り薬やレーザー治療との併用がお勧めです。特に基本となる塗り薬治療の併用はしておいたほうがいいでしょう。 |
まつ毛育毛剤 |
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■どんな薬なのか?
まつ毛の育毛剤(商品名ラティース)と同成分ビマトプロストです。一般的に2〜4ヶ月程度で効果が分かる事が多い薬ですが、効果には個人差があります。また、使用を止めるとまつ毛は元に戻ります(かえって薄くなったりすることは無い)。 |
■使用方法は?
- 多少目に入っても危険はありませんが、不要なトラブルを避けるため、まつ毛の根元だけにつくようにごく少量を利用して下さい。適正に使用すれば1本で1ヶ月以上はもちます。また、塗布後15分間はコンタクトレンズの装着はできません。
- 直接指などで容器から薬液をとると、雑菌が薬液瓶内で繁殖するリスクがあります。滅菌綿棒などの使用が望ましいでしょう。滅菌綿棒(2,160円税込/100本)も準備しています。必要な方はあわせて購入してください。
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■副作用及び注意点は?
- 一日一回、化粧を落とした後、上まつ毛の根元だけにごくうすく塗ります(多少目に入っても危険はありません)。まばたきをすれば、自然に下まつ毛の根元にもつくので、塗りすぎを避けるためにも、上まつ毛根元だけに塗りましょう。
- 周りの皮膚に付着するとかぶれや色素沈着(一過性のもので使用を中止すると元に戻る)の原因になります。上まつ毛の根元だけにごく少量つけて、周りに付着した余計な薬は綿棒などでふき取りましょう。
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■使用できない、またはお勧めしない方
- 緑内障および何らかの眼の病変がある方は使用できません。
- 妊婦・授乳婦・15歳以下の方ではでの使用は安全性のデータが無いため、当院では使用をお勧めしていません。
- 単純ヘルペス(特に眼の周り)の既往がある方はヘルペスの再発の報告があるため、基本的には当院ではお勧めしていませんが、もしも使用する場合はリスクを十分にご承知の上でご使用下さい。
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■その他の注意
- 育毛剤は医薬品で、医師の処方が必要です。他人への譲渡はしないようにして下さい。譲渡された製剤でのトラブルには当院では一切の責任を負いません。1本の複数人での使用は感染症のリスクが高いため、避けるようにしましょう。
- 開封後は常温保存でも構いませんが、冷蔵保存のほうがより安全です。
- 未成年者では保護者の同意が必要です。
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イオン導入 |
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■イオン導入はなぜいいの?
皮膚は強いバリアなのでバイキンなど外部からやってくる有害な物質以外に美容成分などを普通に皮膚に塗るだけでは多くを跳ね返してしまいます。イオン導入は皮膚に弱い電気を流して皮膚のバリアを一時的にゆるめて美容成分をたくさん皮膚の中に送り込むことができます。美顔パックをかなり強力にしたものだと考えるとわかりやすいでしょう。 |
■ビタミンC誘導体・トラネキサム酸を導入
当院ではトラネキサム酸(シミくすみ対策。特に肝斑の方におすすめ)と、ビタミンC誘導体(皮膚のキメや毛穴・皮脂分泌やニキビ肌の改善やアンチエイジングに効果あり)の導入を行っています。 |
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